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非エンジニアのAI実費メモ

何にいくら払って、無料でどこまでできたか(2026年7〜10月の記録と、実際の管理画面から)

月2万円ちょっと
毎月決まって払っているAI代
3日で30%
Claudeの週の上限。毎日いろいろ作っても届かない
1セット約15円
LINEスタンプ40個を作るお金
−2,700円
値段を見ずに動かして溶かしたお金
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はじめに

このメモは、本業があって、コードは書かない方に向けて作りました。「AIって月いくらかかるの?」「無料でどこまでできるの?」と気になっている方です。

僕は兵庫で植木の仕事をしながら、Claude Code(文章で頼むとパソコンの中で作業を進めてくれるAI)に仕事を任せています。LINEスタンプ、iPhoneアプリ、Instagramの自動投稿、動画の編集など、いろいろやってもらっています。コードは1行も書けません。

AIの動画22本のコメント約830件をAIに読んでもらったら、いちばん多かった悩みが「月いくら?無料でどこまで?」でした。なので、僕の記録と管理画面に出ている金額を、そのまま並べることにしました。お金を溶かした失敗も入れています。

※ 金額は、作業のたびにメモした概算と、2026年10月16日に見た管理画面の数字です。1ドル150円で計算しています。

1. 毎月払っているもの(定額)

毎月決まって払っているのは、だいたい2万円ちょっとです。

サービス何に使っているか月いくら
Claude(Max)ほぼ全部の作業。アプリ、スタンプ、自動投稿、動画の編集、記事月100ドル(約15,000円)
ChatGPT(Plus)音声入力の整形、GPTs(自分用にカスタムしたChatGPT)、相談相手月20ドル(約3,000円)
画像づくり(fal.ai)絵や声、動画を作るAI。使った分だけ払う(2章)だいたい月3,000円
Suno曲やBGMを作る(趣味)いちばん下の有料プラン

全部の作業の本体は、Claudeの定額です。ここを定額にしているので、アプリを作っても、記事を何十本書いても、追加のお金はかかりません。

参考までに、2026年7月に換算ツールで見てみたら、「もし使った分だけ払う料金だったら」過去30日で約2,380ドル(約35万円)ぶんと出ました。これはツールが出した換算値で、実際の請求ではありません。

定額でも、上限はある

Claudeのこのプランは、スマホのギガみたいに、1週間に使える量が決まっています。定額なので使いすぎてもお金は増えませんが、上限まで行くと次の週まで止まります。

Claudeの使用量の画面。今週30%使用済み
Claudeの使用量の画面(2026年10月16日)。週が始まって3日で30%。「順調です。火曜日のリセットまで余裕を持って利用できる見込みです」と出ています。

僕は、動画を作ったり、記事を作ったり、仕組みを作ったりを毎日回していますが、それでも週の上限にはギリギリ届かないくらいです。アプリを一気に作る、みたいな大きな作業をすると、使う量がガーッと増えます。

2. 使った分だけ払うもの

画像・声・動画を作るAIは、使った分だけ払うものが多いです。僕は主に fal.ai(画像や声のAIをまとめて使えるサービス。先にお金をチャージして使う)を使っています。

fal.aiの利用画面。10月の合計20.20ドル
fal.aiの利用画面(2026年10月1〜16日)。合計20.20ドル(約3,000円)。右に、使った機能ごとの金額が並びます。日によって使う量の差が大きいです。
何を作る1回いくらメモ
LINEスタンプ40個1セット約15円40個を1枚の絵にまとめて描かせて、AIが切り分ける(2026年9月〜)。前は1枚ずつ作っていて、1セット約300円
歴史ショート1本(むかし暮らし図鑑・絵と声)1本約20〜30円2026年10月から安いモデルに変えた。前は1本約170円
ショート動画の絵1枚約0.7円2026年10月〜。前は1枚約6円
動くLINEスタンプ24個約2,000円2026年8月
動画の読み上げの声ショート1本約20円禁煙ショートの声は、無料のVOICEVOXに変えて0円に
音声入力(しゃべった声を文字にする)1時間約15円1か月にすると約110円
Xへの投稿(プログラムから投稿する窓口)1本0.015ドル〜リンク入りは1本0.20ドルで13倍高いので、そこだけ自分の手で投稿

1セット約15円のLINEスタンプ

40個のスタンプを1枚に描いた絵
40個を1枚の絵にまとめて描かせたところ。これをAIが1個ずつ切り分けて、検品して、欠けたところだけ描き直して、申請用のファイルまで作ります。1セット約15円・1分ちょっと。
切り分けたスタンプ「着いたで」 切り分けたスタンプ「ええやん」 切り分けたスタンプ「まかしとき」

切り分けたあとのスタンプ。申請だけはLINEのサイトがAIの操作を受け付けないので、僕が手でやっています。

1本約20〜30円の歴史ショート

むかし暮らし図鑑「339年前、将軍が食べていた『うまい薬』の正体」。いちばん見られた回で、InstagramとYouTube合わせて約7万回。
将軍が食べたうまい薬の正体 寿司は江戸のコンビニ飯だった 300年前、暗号で肉を頼む店があった

ネタ探し、本当の話かどうかの確認、台本、声、絵(1本25枚くらい)、字幕と音楽、組み立てまでAI。僕はネタを選んで、台本にOKを出して、最後に耳で確かめるだけです。Instagramには自動で投稿しています。8本で、InstagramとYouTube合わせて約14万回(2026年10月15日)。

同じfal.aiの中でも、機能によって単価がぜんぜん違います。読み上げはショート1本で約20円なのに、声をゼロから作る機能は1声3ドル(約450円)でした。ここを確かめないまま動かしたのが、5章の失敗です。

3. 年に1回・1回きりで払ったもの

何にいくらメモ
Apple Developer Program12,980円/年iPhoneアプリをApp Storeで売るのに必要。払ってから使えるようになるまで9日かかりました

4. 無料で済んでいること

AIの本体にはお金を払っています。でも、まわりの道具は無料で済んでいるものがけっこう多いです。

やりたいこと使ったものお金
サイトを公開するCloudflare Pages(無料でサイトを置ける場所)0円
動画を一時的に置いておくCloudflare R2(ファイルの置き場。無料枠10GB)0円
Instagramに自動で投稿するInstagramの公式API0円
ショート動画の声VOICEVOX(無料の読み上げソフト。概要欄にクレジットを書く決まりあり)0円
動画の文字起こし・読み間違いのチェックmlx-whisper(パソコンの中で動く文字起こし)0円
動画の組み立て・編集Remotion・ffmpeg(パソコンの中で動く動画づくりの道具)0円
iPhoneアプリを作って動かしてみるXcode・シミュレータ(Macの中で試し用のiPhoneを動かす道具)0円(売るときに年会費)
注文フォームTally(無料プラン)0円

顔出し動画の編集も、追加0円

撮ったまま編集前の動画のコマ
AIが編集したあと編集後の動画のコマ。資料パネルと字幕が入っている

YouTube「ようすけのAI実験室」1本目の同じ場面。音と映像を合わせる、撮り直したところと無音を切る、字幕と資料の画面を入れる、までAIがやっています。使っているのはパソコンの中の無料の道具と、Claudeの定額だけです。僕は、しゃべって、最後に見るだけです。

iPhoneアプリも、動くところまでは追加0円

禁煙100日のホーム画面 禁煙100日の今日の知識の画面 禁煙100日の別のホーム画面

禁煙のiPhoneアプリ。毎日読む記事107本、吸いたくなったときに押すSOSのボタン、体が回復していく様子が分かる画面などが入っています。

企画から、Macの中の試し用iPhoneで動くところまで、追加のお金は0円でした(Claudeの定額の枠内)。そのあと、アプリに入れる絵を画像生成AIで作ったぶんが、1回150円〜数百円で5回ほど。売り出すときに、Appleの年会費12,980円がかかりました。

5. お金を溶かした失敗と、そこから決めたルール

失敗1:声を比べたいだけだったのに、約2,700円

ショート動画の声を選んでいたときのことです。声を比べたくてAIに頼んだら、AIが単価を確かめないまま「声をゼロから作る機能」を6回動かしました。1声3ドル。6声とも使わなかったので、約2,700円がそのまま消えました。翌日、声は無料のVOICEVOXに変えました。

ここで決めたルール(今はAIに守ってもらっています)
  • 初めて使う有料の機能は、動かす前に料金ページで単価を確かめる
  • 試すときは、まず1個だけ作って僕に見せる
  • 1回の作業で500円を超えそうなら、AIが先に一言聞く

失敗2:設定ひとつで、何倍も払っていた

ショート動画の絵が、設定漏れで最高画質のまま動いていて、1枚約25円かかっていました。気づいて直したら、1枚約6円になりました。

LINEスタンプも、最初は1枚ずつ作っていて、1セット約300円。「1枚で40個いっぺんにできるんちゃう?」と僕が言い出して、AIに試してもらったのが今の作り方(1セット約15円)です。それでも一度、AIがそのやり方を使わずに1枚ずつ16枚作ってしまって、約150円かかりました。

ここで決めたこと:画質とサイズは最初に決めて固定する。安く作れる方法を見つけたら、それ以外では作らない。

失敗3:定額でも「使えなくなる」

アプリに入れる記事107本を、まとめてAIに頼んだときのことです。AIが勝手に7つの作業を並べて走らせて、全部に同じ7,000行の資料を読ませていました。定額プランの上限に、1日で2回張り付きました。

定額なので追加のお金はかかっていません。そのかわり、しばらく使えなくなりました。定額の失敗は、「請求」ではなく「止まる」で出ます。

ここで決めたこと:大きな仕事は丸投げしない。資料を読ませるのは1回だけ。10本ずつに分ける。

失敗4:残高が切れると、黙って止まる

fal.aiの残高が切れたとき、エラーも出さずに2時間止まったままでした。今は、残高が足りなければ先に止まって知らせるようにしています。

6. で、元は取れてる?

売れた分だけで見ると、まだ回収できていません。

LINE Creators Marketの売上画面
LINEスタンプの売上画面(2026年)。販売中69本で、9月からの僕の取り分は合計884円。1個売れて52円なので17個です。そのうち10個は、知り合いのために作ったスタンプでした(名前はぼかしています)。
禁煙のiPhoneアプリ(2026年7月31日〜10月12日)数字
ストアで表示された回数1,060回
ダウンロード67
買ってくれた人(うち定価1,980円は3人)5人
手元に入ったお金42ドル(約6,000円)

コードを書かなくても、作れるようにはなりました。でも、売るのは、また別の難しさがあります。

ただ、仕事の生産性がここまで上がって、月2万円ちょっと。僕は、かなりの進化だと思っています。

7. これから始める人へ

正直、やることを1つに絞れば、Claudeの月3,000円くらいのプラン(Pro)でも全然いけると思います。動画の編集くらいなら、Proでもいける感じです。僕が月100ドルのプランにしているのは、毎日いろいろ作っているからです。

最初に任せるなら、ボイスメモでしゃべって、ブログの下書きを作ってもらうところから。僕も最初はそこからでした。慣れてきたら、自動でアップするにはどうするか、決まった時間に出すにはどうするか、を後から足していけばいいと思います。

画像や声のサービスを使うときは、動かす前に単価を見て、まず1個だけ作ってみてください。

数字は、2026年7〜10月の記録と、10月16日に見た管理画面からです。